生活

先日、教えていただいた名著。

この本が、中学や高校での社会科の必読書になったら社会はよりよい方向に少しずつ変わるのだろうか。

現代社会でいっこうに改善されない様々な問題ー南北格差や都市と地方との不均衡、雇用問題、環境問題、平和と経済などーを1973年に既に詳細に述べていて、それから数十年たった日本でも今まさに取り組まなければならない切実なものとなっていることに驚愕を覚えました。それらの問題を人間性を踏まえた視点で考えているところにもシューマッハーという人の本質を探究する独自性や普遍性を感じました。

現在、先進国と呼ばれているところでの経済学とは、どのようなことを教えているのかもちょっと気になりました。もちろん生産技術や自然科学を教える分野でも彼の考えに一度は接する機会は必要でしょう。デザインでも。

出版当時から、世界でベストセラーになったようですが、個人的にもっと早く読んでおけばと思いました。こういう本は、知っている人は知っているのでしょう。

スモール-イズ-ビューティフル-講談社学術文庫-F・アーンスト・シューマッハー

twitterにて石井氏の講演会タイトル「永訣の朝・身体の痕跡・ポストタンジブルビット」を目にした時、直感的に参加申込をしました。

高校の国語の教科書に載っていた宮沢賢治の詩が私の記憶に残っていて、「あめゆじゆとてちてけんじや」という不思議なことばを思い出しました。

その詩をMITメディアラボの方が講演会のタイトルにするということがたいへん魅力的に思えたのです。

石井氏は、タンジブルユーザーインタフェースの研究で世界的な評価を得た研究者です。アート、サイエンス、テクノロジー、デザインという様々な領域に理解のある(各自の頭にすべてを住まわせることができる?)人々が協創することで生まれる独創的な研究を行っています。

講演会は参加者にも前向きな力を与え、今まで参加した講演の中でも最高に素晴らしいものとなりました。
石井氏の圧倒的なバランス感覚にも感銘を覚えました。

MIT Media Lab - Tangible Media Group


以下は、講演会の覚え書きです。


●表現(永訣の朝)

永訣の朝の詩の肉筆原稿を一度みたいと思っていた石井氏は、岩手の賢治の博物館を訪れました。そこで、9ポイントの文庫本の活字とは異なり、農作の合間に書いたであろう土や汗などを含んだ手書きのよごれのある原稿(賢治の手、インクの変化)に、創作のプロセス、苦悩を感じ取ったそうです。(フィジカルとデジタルとの大きな溝、身体の痕跡、大量印刷=そぎ落とされていく、現在もアスキーテキストで流れていく、痕跡すら残せないメディア)(フィジカルデザインメディア)

●表現(ねんど+コンピュータ)

現在のネットや映像の多くの世界はデジタルのメディアであり、それに対してタンジブルというインターフェイスは、フィジカルとデジタルとを橋渡しするようなヴィジョンとのこと?

●想像、感動(若山牧水)

HDTVなど完成したPXではなく、いかにInspireさせるか!

●小瓶

落とすとわれてしまう。唯一のもの=美の本質。
天気のわかる母への小瓶。=日々の自然なメタファー。日々の愛する生活。

●変化

大きなビューをもたないとわからなくなる。アーリーモーニングシステム。

●理念

Vision=100年(すぐにいえない未来)=Art!=アカデミア?
Applications=10年
Tech=1年

●科学博物館(東京でいえば科学技術館?)

惑星装置→身体化=そろばん(10進数をメカニカルに表現している)

アフォーダンス、シンプル、メカニカルなトランスペアレンシー対PC(ブラックボックス)、無力感

●重力

なぜ1Gか、問わない、当たり前になってしまっている。
最近ではgoogle=ブラックホール、みなさんを吸い込もうとしている。

●GUI とTUI

GUI
Visual, General purpose, Remote control

TUI
Tangible, Special purpose, Direct manipulation

●世界はメタファに満ちている=すべて意味がある

メタフォリカルなジャンプ。

●ライフ イズ ショート(なぜ?→哲学→普遍的→未来→死後)

●燃料(飢餓、屈辱、プライド、情念)問い(なぜ?)

●出る杭は打たれる。出すぎた杭は誰も打てない。

●独創

100m走(トラックではなく、原野を走る)

1.問いを発する。(発し続ける)
2.ビジョンがエンジン。翻訳ではなく。

●未来は既にきている。が、均等にはきていない。


●スポンサーを大募集中とのことです。

新しいメディアラボの部屋の名付け親になれる権利も
1億円の部屋、5億円の部屋など。

JAGDA会員365人による、2010年版の日めくりカレンダー制作プロジェクト。

今からちょうど一年後の2010年10月18日を担当いたしました。
時間の連続性と今日がめくられて過去になり明日が現れるという時間の断続性とをフォトグラファー本田犬友さんの写真を用いて表現しています。

印刷にはワイドカラーの4色、用紙には風合いのあるNBリサイクルGAのホワイト110kgを使用しています。
ハローサンロクゴ
October 18, 2010※ウェブ上では1年後に画像を公開

著名な方々も多数参加しているプロジェクトなので
印刷好きはもちろんそうでない方にも楽しんでいただける日めくりカレンダーになっております。
今年の10月26日には発売なのでお手にとっていただけると幸いです。
今なら予約価格で多少お安くなっているようです。
365日、365人、365枚の作品カレンダー

先日、いつもお世話になっているツバルの森さんに同行させていただき、エコな印刷に取り組んでいるサンエー印刷さんの工場へ見学に行ってきました。

以前、ハイデルベルグさんの工場(兼ショールーム)に行ったときと負けず劣らず整理整頓が行き届いたすばらしい設備でした。

徹底したセキュリティ管理の中での製本加工や全量検査を行うサービスもさることながら、今まで聞いたことがなかったライスインキに興味を持っていました。

環境にやさしいということで、少し前までは大豆油インキが注目されていましたが、サンエー印刷さんでは、インキメーカーと協力してライスインキという米ぬか油を使用した印刷を行っているとのこと。

大豆の多くが海外からの輸入にたよっていることを考えると、国内で多く生産されている米ぬか油はフットプリントの軽減にも貢献し、植物油ということで環境にもやさしく、欠点の少ない方法だと実感しました。

大豆と異なり食用部分以外の米ぬかを使用するという点で、食糧問題にも配慮しています。

唯一の欠点としては、インキの価格がまだまだ一般のものと比べると割高とのことで他の印刷会社さんにも以下のコンソーシアムで啓蒙をして広めていきたいそうです。
ライスインキ・コンソーシアム

最近自宅でホームベーカリーを用いて米粉パンならぬ、ごはんでパンという強力粉にご飯を加えたパンを作っているのですが(おいしいです!)、お米がいろいろなところで活躍する機会が増えたらいいなあと思いました。


先日、ようやく21_21 DESIGN SIGHTの「うつわU-Tsu-Wa」に行ってきました。雑誌などで拝見していたルーシー・リィーさんの作品を間近にみられるとあって楽しみにしていたのです。
全体のディレクションを三宅一生氏が行い、会場構成を安藤忠雄氏という贅沢な内容でした。清涼感のある水面に作品が浮いているように配置され、ガラスなどのさえぎるものがない展示空間がたいへん心地よく感じられ、作品そのものもいっそう引き立って見えてくるようでした。
警備の関係もあるのでしょうが、よくをいえばもう少しだけ作品を近くから眺められればといったところです。
ルーシー・リィーさんの作品は、評判通り、とても美しく、陶磁器の質感、縞の文様などは人間の手仕事の大切さをあらためて考えさせられる優れたもので、自分のものにしたい、いつまでも見ていたいとも思わせる魅力がありました。
また、こちらはガラスケースに入っていましたが、初期のボタンの作品もかわいらしく生活の中にある芸術の力を体感しました。

会場をあとにしようと階段をのぼっているとどこかで見た方...と通りすぎ、ふりかえって「三宅一生氏」とじーっと見てしまいました。スタッフの方に聞くとたびたび会場を訪れているとのこと。写真のままのいでたちでりんとした存在感がありました。

先日、仕事の打ち合わせの帰り道、とても久しぶりにジローズカフェに行ってみました。
3月いっぱいでお店をやめるとのことでした。虫の知らせとはこういうことなのでしょうか。明日までやっているそうです。

ジローズカフェ

ここと同じコーヒーは他では飲めないと思います。

ラジオで聴いたどこかの研究者の提案。
世界中の軍隊が木を植えるなどのエコ活動をするというもの。
なるほど!
彼らの優秀な能力を考えても理想的な話では。と妄想しました。

文明の歴史を今の環境問題や社会に役立てるという記事です。

日経ビジネスオンライン
今の資本主義はもう、やめてくれ
"森の国"の思想が次の経済システムを作る

興味深い内容でした。

先日、東京都現代美術館の「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展」に行ってきました。
日本とブラジルのそれぞれの国をお互いが撮りあうという企画で、興味深く拝見していたのですが、なかでも展示の最後に上映されていた森山大道さんの撮影の瞬間を追ったドキュメンタリービデオに釘付けになりました。
ご本人もリコーのインタビューで述べているように、流れるようにさっさっさっと撮っているのですね。
それも、ちいさなGR1v?で観光客に完全に混じっている。
GR1を使用しているのは、ファンの間でも有名なのかもしれませんが、結構カルチャーショックでした。

NBonlineの伊東 乾氏の記事
ノーベル賞を勘違いした日本人
を読んで「ノーベル賞」=「科学の世界最高峰」としか知らなかったことに唖然とし、あらためて原爆について考えさせられました。
湯川博士への受賞には、当時の欧米先進国の物理学界の想いが込められていたのですね。
今回のノーベル賞を機会にもうちょっとマスコミでも取り上げたらいいのにと思いました。