twitterにて石井氏の講演会タイトル「永訣の朝・身体の痕跡・ポストタンジブルビット」を目にした時、直感的に参加申込をしました。
高校の国語の教科書に載っていた宮沢賢治の詩が私の記憶に残っていて、「あめゆじゆとてちてけんじや」という不思議なことばを思い出しました。
その詩をMITメディアラボの方が講演会のタイトルにするということがたいへん魅力的に思えたのです。
石井氏は、タンジブルユーザーインタフェースの研究で世界的な評価を得た研究者です。アート、サイエンス、テクノロジー、デザインという様々な領域に理解のある(各自の頭にすべてを住まわせることができる?)人々が協創することで生まれる独創的な研究を行っています。
講演会は参加者にも前向きな力を与え、今まで参加した講演の中でも最高に素晴らしいものとなりました。
石井氏の圧倒的なバランス感覚にも感銘を覚えました。
MIT Media Lab - Tangible Media Group
以下は、講演会の覚え書きです。
●表現(永訣の朝)
永訣の朝の詩の肉筆原稿を一度みたいと思っていた石井氏は、岩手の賢治の博物館を訪れました。そこで、9ポイントの文庫本の活字とは異なり、農作の合間に書いたであろう土や汗などを含んだ手書きのよごれのある原稿(賢治の手、インクの変化)に、創作のプロセス、苦悩を感じ取ったそうです。(フィジカルとデジタルとの大きな溝、身体の痕跡、大量印刷=そぎ落とされていく、現在もアスキーテキストで流れていく、痕跡すら残せないメディア)(フィジカルデザインメディア)
●表現(ねんど+コンピュータ)
現在のネットや映像の多くの世界はデジタルのメディアであり、それに対してタンジブルというインターフェイスは、フィジカルとデジタルとを橋渡しするようなヴィジョンとのこと?
●想像、感動(若山牧水)
HDTVなど完成したPXではなく、いかにInspireさせるか!
●小瓶
落とすとわれてしまう。唯一のもの=美の本質。
天気のわかる母への小瓶。=日々の自然なメタファー。日々の愛する生活。
●変化
大きなビューをもたないとわからなくなる。アーリーモーニングシステム。
●理念
Vision=100年(すぐにいえない未来)=Art!=アカデミア?
Applications=10年
Tech=1年
●科学博物館(東京でいえば科学技術館?)
惑星装置→身体化=そろばん(10進数をメカニカルに表現している)
アフォーダンス、シンプル、メカニカルなトランスペアレンシー対PC(ブラックボックス)、無力感
●重力
なぜ1Gか、問わない、当たり前になってしまっている。
最近ではgoogle=ブラックホール、みなさんを吸い込もうとしている。
●GUI とTUI
GUI
Visual, General purpose, Remote control
TUI
Tangible, Special purpose, Direct manipulation
●世界はメタファに満ちている=すべて意味がある
メタフォリカルなジャンプ。
●ライフ イズ ショート(なぜ?→哲学→普遍的→未来→死後)
●燃料(飢餓、屈辱、プライド、情念)問い(なぜ?)
●出る杭は打たれる。出すぎた杭は誰も打てない。
●独創
100m走(トラックではなく、原野を走る)
1.問いを発する。(発し続ける)
2.ビジョンがエンジン。翻訳ではなく。
●未来は既にきている。が、均等にはきていない。
●スポンサーを大募集中とのことです。
新しいメディアラボの部屋の名付け親になれる権利も
1億円の部屋、5億円の部屋など。